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石打
関山神社
​歌舞伎舞台

 この歌舞伎舞台は、中央民宿街にある関山神社境内で、毎年行われる農村歌舞伎のために建てられた。演者も裏方も、公演資金も建設費も、すべてが自前の施設である。

 檜の舞台と、それを囲う木製建具が、鉄筋引張材と米松の梁を組み合わせたハイブリッド構造の大屋根によって覆われている。勾配9寸の金属屋根、足元周りの野石積み融雪池など、雪に対する配慮が必要であった。

 また、歌舞伎舞台の機能として、回り舞台、二重、建具を倒して拡張舞台にする「がんどう」(ばったり)や花道など、さまざまなしかけが用意された。夏祭りの夜、建具が倒されて一気に倍の大きさになった舞台には、幕やのぼりが張めぐされ、華やかに、ハレの場へと変貌する。神社の境内は、興奮のルツボと化すのである。

新潟県南魚沼市

1989年

有限会社 七月工房

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